新規事業を立ち上げるにあたって考えた、検索で勝てる「ネーミング」や「広報」に関する事柄まとめ

※こちらの記事は「WEBやデータ分析に関する投稿をみんなでしてみよう Advent Calendar 2021」に参加したことがきっかけで書いております。

ウェブマーケティング支援とレンタル山林プラットフォーム「YAMAKAS」を運営している、メディコム株式会社の木村と申します。

弊社の新規事業として2021年2月から本格的に動き出した「YAMAKAS」ですが、現状指名検索でサイトリンクが出たり、「山林レンタル」という狙っていたワードで1位になっています。

yamakasサイトリンク

今回は弊社が新規事業として始めた「YAMAKAS」のネーミングを決める段階から、どのようなことをして今の状態になったのかをまとめた記事を書かせていただきます。
なお、時期や事業のカテゴリーによって同じことをしたとしても結果は違ってきますので、あくまで参考程度に見ていただけますと幸いです。

新規事業の立ち上げ段階

コロナ前からソロキャンプを行っていたのですが、コロナにより圧倒的にキャンプ場に人が増えました。
結果人気がない場所でキャンプがしたい僕としては一般的なキャンプ場は選択肢から外して、野営をしようという決断に至ります。

しかし僕が好きな林間(山や林の中)で野営をしようとすると、ほぼ私有地なので許可を取る必要があります。
そこで許可取りの工数を減らそうと思って、マッチングサイトを作ろうと決めました。

なお、当時Clubhouseが盛り上がっていたタイミングだったことが大きな意味を持ってきます。
興味ある方はぜひお会いした際に聞いていただけると嬉しいです。

では事業内容を決めたので、次はネーミングとドメイン取得です。
それぞれ気をつけたことは以下のとおりです。

ネーミングで気をつけたこと

ここで気をつけたこと、それは
「(少なくとも国内で)唯一無二の名前であること」「口ずさみやすいこと」
です。

山を貸すサービスなので、最初は「ヤマカシ(YAMAKASI)」にしようと思っていました。
ちなみにヤマカシの検索結果はこんな感じです。

ヤマカシ

リュック・ベッソン監督が撮影した映画=ヤマカシという結果になっています。
こんな状態の検索結果からいくら頑張っても「山林レンタルサービス=ヤマカシ」という状態に持っていくのは無理と判断。

次に考えた名前が「ヤマカス」でした。
これはユダヤ教の人が使うアイテム名と被っているのですが、国内の検索結果ではそれほど認知されていませんでした。

これなら勝てるということで、名前は「ヤマカス」に決定しました。

ちなみに「ヤマカシ」も「ヤマカス」も4文字なのですが、これはカヤックコピー部のコピー講座を参考にして決めています。

(色んな所でこのスライド紹介しているので、もう知っている人もいるかもですが)

スライドの中で「4文字は最も流通しやすい言葉」と出てきますが、実際4文字の略称って多くないですか??
「キムタク」「ポケモン」「逃げ恥」「約ネバ」などなど

なので正式名称もしくは略称で4文字になるようにサービス名はつけています。

次に大事なのが「口ずさみやすいこと」
これは「ツッコミを入れやすい」と置き換えることもできます。

「何やねん、その名前(笑)」と思ってもらったり、何かにつけて思い出してもらえるようなサービス名を意識しています。
実際ヤマカスもTwitterで「名前w」みたいなツッコミをいくつかいただいています。

こうやってSNSなどで言及してもらえることは、ドメインを育てる上で重要です。
なので、サービスを始める際はネーミングにこだわりましょう!

ドメイン取得で気をつけること

ドメイン取得で気をつけることは1つ!
「スマホでも打ち込みやすいかどうか」
です

BtoCサービスは特にですが、今はスマホ経由でアクセスするユーザーが7割~8割を超えているケースが多いです。
そんな時代に長いドメイン名にするのはデメリット以外の何物でもないです。

そこで1文字でも削るべく、ドメイン名は「yamakasu」ではなく「yamakas」にしました。
また見慣れたドメインのほうが抵抗感が減ると思い、「jpドメイン」を取得しました。

新規事業開始~1年以内にやったこと

さて名前も決まってドメインも取ってサイトも作りました。
その後に力を入れたこと、それは「広報」です。

広報と言っても僕一人が対応しているのでやれることに限界があります。
そこで弊社が一番力を入れたのはプレスリリースでした。

プレスリリースを出稿した内容は「会員数が◯人になりました!」「◯◯県でレンタルが始まりました!」といったもので、特段目新しい手法ではないです。
ですが、コロナ禍というタイミングが良かったのか、目を留めていただいたいくつかのメディアさんに取り上げていただきました。

特にサービス開始初期に取り上げていただいた男の隠れ家さん・ねとらぼさんには、大変感謝しています。

他にも「テレビ新広島さん」「読売新聞さん」「BE-PALさん」などに取り上げていただきました。

プレスリリースは既存のプレスリリースサイトで出すのはもちろん、各メディアのプレスリリース送付先を調べて個別でメールを送ったりもしました。

プレスリリースサイトもPRTIMESは料金が高くて使えなかったので別の媒体を使いましたが、Yahoo!ニュースにも数回掲載されました。
なので「プレスリリース=PRTIMES」という固定概念は捨てたほうが良いです。

プレスリリースを出稿した回数は2月から11月までで22回(月平均2.4回)でした。

一番会員増加につながったのは・・・

ちなみに一番会員増加につながったのは、このプレスリリースではありません。
一番会員増加につながったもの・・・それはキャンプYouTuberさんの動画での紹介でした。

なお動画内でも言ってますが、これは案件ではありません。
ユーザーとして利用していただき、動画の中で紹介いただきました。

一番重要なのは、サービスを誠実に運営することだなという結論で今回の記事を終わりたいと思います。

総括

以上、新規事業を立ち上げるに当たって考えた「ネーミング」や「広報」に関する事柄をまとめました。
このような事項がそれぞれ作用した結果、サービス開始1年以内で指名検索が増えサイトリンクが出る状態になりました。

少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

プロフィール

木村 正晴
木村 正晴代表取締役社長
2009年からSEO業界に参入し、2012年からは自身でアフィリエイトメディアの運用を開始。今日に至るまで、不動産・葬儀・印刷業など様々な分野のウェブサイトコンサルティングを担当。
現在は放置山林問題解決に向け”YAMAKAS”というサービスを開始。
https://yamakas.jp/
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