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男の性病検査の必要性、また受ける際の注意事項

「ちょっとした気晴らしに風俗に」のつもりがそこでありがたくない性病をいただいて帰ることも少なくありません。

 

さらに言えば、風俗だけが危険なわけではありません。

 

性病の中には自覚症状の薄いものが多く、重症化して初めて検査を受けるというケースも見受けられます。

 

しかし、自覚症状がないからといって、何の検査もしないのはとても危険です。

 

この記事では、男性に注目して、性病検査の必要性や受けるときの注意点を解説します。

 

 

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男性の性病検査の必要性とは

男性が性病検査を受ける必要性をしっかり意識しておくことは大切です。

 

例えば、性病に感染した状態に気づかず放置してしまった場合どんなリスクがあるのでしょうか?

 

または、性病かもしれないと思いつつも検査を受けないままであった場合はどうでしょうか?

  • 感染を広げてしまう
  • 不妊症になる
  • がんになるリスクが高まる
  • 死亡率があがる
  • HIVにかかる可能性が高くなる

 

簡単にあげるだけでも、数々のリスクがあります。

 

それぞれ詳しく解説します。

 

感染を広げてしまう

性病に感染していることに気付かずに過ごすと、セックスやキス、オーラルセックスなどで周りに感染を広げるおそれがあります。

 

中には性器や口内、皮膚の小さな傷から侵入して感染する性病もあるため、軽い気持ちでの性的接触でも十分危険です。

 

不妊症になる

女性の場合、性病が妊娠や胎児に与える影響が不安になる例が多いのですが、男性側にその意識が少ないのが問題です。

 

男性が性病にかかった場合も不妊症になります。

 

男性側の性病が原因で不妊となる理由は、下記のとおりです。

 

  • 尿道炎を悪化させると精子の通り道が封鎖される
  • 炎症が精巣に進み精巣上体炎になると精子が作られなくなる
  • 梅毒の場合、神経梅毒にかかり勃起障害になる

尿道炎は、尿道に細菌などが侵入して、炎症を起こす症状です。

 

性病の原因であるクラミジアや淋病などのほか、インフルエンザウイルスや雑菌も炎症の原因となります。

 

尿道が炎症で狭まれば、性的興奮や快感を覚えても、精子がスムーズに出ません。

 

また、検査や治療を受けずに放置すると、細菌やウイルスが精巣にまで炎症を広げて、精子を作る機能自体を阻害するリスクもあります。

 

感染した性病が梅毒の場合、精神神経障害である神経梅毒を発症すれば、脳からの勃起を促す信号がスムーズに伝わらなくなります。

 

がんになるリスクが高まる

肝硬変や肝がんの大きな理由が肝炎であることはよく知られていますね。

 

肝炎も無症状で見過ごされることが多い病気の代表例です。

 

性病には、肝炎を引き起こすB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスも含まれます。

 

自覚症状が薄く、あったとしても風邪に似た症状のため気付きません。

 

20~30年かけて進行し、肝臓がんとなることがあります。

 

また、子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)は、男性にとっても危険です。

 

陰茎がんのほか、男女問わず発症する中咽頭がん(鼻の奥から食道にかかる部分のがん)の原因となるウイルスも、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。

 

比較的若い年齢の方にも増えつつある病気で、目視では発見しにくいうえ、首のリンパ節に転移しやすい特徴ももっています。

 

死亡率があがる

性病になったからすぐ死ぬ、ということはありません。

 

でも放置されていると多臓器不全になったり、免疫の低下で他の性病にかかる率もグンと上がります。

 

2024年時点でもっとも新しい統計データを参照すると、2022年時点で性病(性感染症)の原因菌・ウイルスによる死亡者数は、下記のとおりでした。

 

 

男性

女性

急性ウイルス性肝炎(E型肝炎・A型肝炎を除く)

122人

110人

クラミジア肺炎

3人

0人

後天性免疫不全症候群(AIDS)

51人

2人

梅毒

8人

3人

(引用:政府の統計窓口e-Stat「人口動態調査 人口動態統計 確定数 保管統計表(報告書非掲載表) 死因」)

 

上記はあくまで原因菌・ウイルス別や症状別の死亡率のため、すべてがセックス由来の感染とは限りません。

 

しかし、数人とはいえ性病の原因にもなる細菌やウイルスによって人が亡くなっていることは事実です。

 

性病も自覚症状がないから、症状が軽いからと言って放置すると、重症化して死亡の遠因となる可能性は十分にあります。

 

HIVにかかる可能性が高くなる

なんらかの性病にかかっていると、HIVに感染する可能性も高くなります。

 

ほかの性病がHIV感染に影響する理由は、下記の2つです。

 

  • 性交渉時にHIVにも感染していた
  • 性病の炎症でHIVに感染しやすくなる

 

性病のほとんどは、セックス時に相手の体液などから感染します。

 

1回のセックスで1種類の性病に感染するとは限らず、場合によっては複数種類の性病に同時感染する可能性もあります。

 

そのため自覚症状のある性病のみならず、同時にHIVやほかの性病にも感染している可能性を考えて検査を受けることが大切です。

 

仮にHIVに感染していなくとも、ほかの性病に感染している方は注意が必要です。

 

性病で性器や口腔内の粘膜に炎症が生じていれば、次のセックスで炎症部分からHIVウイルスが侵入して感染することがあります。

 

炎症の度合いによっては「なんかちょっとかゆいな…ムレたのかな?」程度しか思わないため、性病に感染していると気付かずにセックスをして新たな性病に感染する可能性は高いと言えます。

 

このように、自覚症状がなくとも性病に感染していたり、新たに感染したりするケースは珍しくないことです。

 

無自覚のまま感染を広げたり悪化させたりしないためには、男性側も定期的な性病検査を受けることが大切です。

 

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無自覚の性病をオーラルセックスで移してしまうことも

男性が無自覚の性病を持っている場合一番心配なのは、無意識のうちに感染を拡大させてしまうことです。

 

感覚としては個人差がありますが、なんとなく「オーラルセックスは浮気にはいらない」という意識の男性は多いのではないでしょうか?

 

特にフェラチオなどはマスターベーションとそうそう変わりないという感覚の人が多いようです。

 

そのため、フェラチオなどのオーラルセックスを通して性病が広がりを見せているのが現状です。

 

特にのどクラミジアやのど淋菌に感染する人が増えています。

 

男性の性器から女性ののどへ、のどに感染した女性から他の男性の性器へと無限のループが繰り返される可能性があります。

 

この場合、本当に軽い気持ちでセックスをしているので感染源を特定することすら難しくなります。

 

男性側が定期的な性病検査を受けることがいかに大切かお分かりいただけると思います。

 

男性が性病検査を受けるときの注意点

男性が性病検査を受けるときは、下記の点に注意しましょう。

 

  • 適したタイミングで検査を受ける
  • 検査方法別の注意点を守る
  • 性器以外の検査も検討する
  • 定期的に性病検査を受ける

 

それぞれ詳しく解説します。

 

適したタイミングで検査を受ける

性病には、それぞれ潜伏期間が存在します。

 

「昨日怪しい相手とセックスしたから、念のため性病検査を受けておこう」と翌日に検査をしても、感染の有無は分かりません。

 

たとえば日本人に多い性病のクラミジアは1~3週間、淋菌は2~7日程度(※体調や感染場所によって多少の誤差あり)の潜伏期間があります。

 

クラミジアの感染を調べようと思ったら、心当たりのある日から1週間以上は期間をおかなくてはなりません。

 

中には、梅毒のように1~13週間と潜伏期間が長い性病もあるため、タイミングを見極めることが大切です。

 

不安な方は、1週間後、2週間後と、複数回に分けて性病検査を受けましょう。

 

検査方法別の注意点を守る

性病検査は、疑われる性病に合わせて尿、血液、唾液、膣分泌液などさまざまな検体を採取します。

 

検査方法には、それぞれ注意点があります。

 

たとえば尿検査を受けるときは、なるべく検査前に排尿しないように心がけることが求められます。

 

頻繁に排尿すると尿に含まれる細菌がすべて排出されてしまい、検査したときに十分な量が採取できず、陽性かどうかを見落とすリスクがあります。

 

尿検査を受けるときは、少なくとも2時間以上を目安に排尿を我慢しましょう。

 

性器以外の検査も検討する

前述のとおり、性病はオーラルセックスで口腔内に感染することもあります。

 

また、口腔内に傷がある場合、血管に侵入して細菌・ウイルスが全身を巡るリスクも考えられます。

 

オーラルセックスやキスなど、性器以外の部位で粘膜接触した記憶がある方は、性器以外の性病検査も検討することをおすすめします。

 

定期的に性病検査を受ける

性病はそれぞれ異なる潜伏期間があるため、1回の性病検査ですべての感染を調べられるとは限りません。

 

また、1回検査したから大丈夫とは言えず、再度誰かとセックスすれば、感染した可能性が生じます。

 

セックスやキスなど疑わしい行動をとった後は、定期的に性病検査を行いましょう。

 

定期的に性病検査を受けることで、重症化する前の早期発見・早期治療につながります。

 

早期に治療を始めれば、入院せず服薬のみで治療できる性病も少なくありません。

 

定期的な性病検査は郵送のキットがおすすめ

性病検査は定期的に受けるべきと分かっていても、病院を予約する手間や費用を考えると、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。

 

「忙しいから何度も受けられない」「病院代が高いから行きたくない」という方には、郵送の性病検査キットがおすすめです。

 

郵送の性病検査キットは、通販で専用のキットを購入して、自宅で検体採取する方法です。

 

購入する性病検査キットは数か月程度の使用期限となっているため、1度にまとめ買いしておけば、手間もかかりません。

 

自宅で検体を採取した後は、専用の返送用封筒や容器に入れて、郵便ポストに投函するだけです。

 

数日後、オンラインで検査結果を確認できます。

 

STDチェッカーなど、中には自宅以外の場所(郵便局や宅配便の営業所留め・オフィスや出張先など)で受け取れる性病検査キットもあります。

 

病院に行く必要がないため、受付時間に間に合うように仕事を切り上げたり、出入りしているところを知り合いに見られないように警戒したりする手間もありません。

 

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まとめ

自分が無意識にとはいえ、性病感染を拡大してしまう原因にならないために、定期的に性病検査を受けることは大人の責任ともいえるでしょう。

 

特に自覚症状がないにしても検査を受けるようにしてください。

 

少し、不安なセックスがあった方はなおさらです!

 

自覚症状がない場合、病院で検査するとほとんど保険適用が効かないため全額自費検査になります。

 

「高いな」と感じる方は、郵送の検査キットを利用するといいでしょう。

 

各社少々の違いはありますが8-12項目ほどの検査を受けることができます。

 

1項目あたり1,300円ほどというお手頃検査キットもあるので、定期的に検査を受けるとしてもそれほど大きな負担にならずに済みますね。

 

自分のライフスタイルに合った方法で性病検査を受け、安心してセックスを楽しんでください。

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