性病検査の料金はいくら?保健所・病院・検査キットを実額で比較

性病検査には、大きく3つのルートがあります。
保健所、病院、そして郵送の検査キットです。
結論から書きますが、「どれがいちばん安いか」に一つの答えはありません。
何を調べたいかによって、安い順番がひっくり返るからです。
このページでは、実際の金額を並べて比較しました。
数字はすべて2026年8月時点で、自治体・クリニック・各社の公式サイトを確認したものです。
結論:3つのルートの早見表
細かい話に入る前に、全体像です。
保健所 | 病院 | 検査キット | |
|---|---|---|---|
費用 | 0円 | 保険 約2,000〜3,000円 | 3,430円〜 |
調べられる項目 | HIV・梅毒が中心 | ほぼ全部 | ヘルペス・コンジローマ |
受けられる日時 | 月に数回・時間帯も限定 | 診療時間内 | いつでも |
結果が出るまで | 即日〜2週間 | 即日〜1週間 | 投函から2〜4日 |
匿名性 | 完全匿名 | 自費なら可 | 完全匿名 |
陽性だったら | 医療機関を紹介 | そのまま治療へ | 自分で病院を探す |
HIVと梅毒だけなら保健所。それ以外まで調べるなら検査キット。症状があるなら病院。
これが結論です。理由をひとつずつ説明します。
保健所|無料。ただし「いつでも・何でも」ではない
最初にはっきり書いておきます。
費用だけで見れば、保健所に勝てるものはありません。無料です。
しかも匿名で、名前を名乗る必要もありません。
検査キットを紹介しているサイトとしては書きにくいところですが、事実なので先に置いておきます。
そのうえで、実際に使おうとすると3つの壁にぶつかります。
壁1:クラミジアと淋菌が調べられないことがある
保健所の性感染症検査は、HIVと梅毒が中心です。
東京都の案内でも、HIVと梅毒は全施設で実施しているものの、クラミジア・淋菌は「実施している保健所により異なる」とされています。
実施していても、その区に住んでいる人・通勤通学している人に限るといった条件が付くことがあります。
ところが、日本でいちばん多い性感染症はクラミジアです。
いちばん心配な項目が、いちばん受けにくい。ここが保健所の弱点です。
壁2:日程がかなり限られる
実際の例を挙げます。
- 東京都新宿東口検査・相談室:平日15:00〜20:00、土日祝13:00〜17:00
- 東京都多摩地域検査・相談室:土日のみ 9:50〜11:00
- 港区保健所:指定日の受付が9:00〜10:00のみ
都市部でこれです。
月に数回しかない日程に、しかも朝の1時間だけ、というところも珍しくありません。
予約が必要なところも多く、「思い立った今日」には受けられないと思っておいてください。
壁3:結果を取りに、もう一度行くことがある
即日で結果が出る保健所もありますが、1〜2週間後に再訪して受け取るところもあります。
匿名なので、電話や郵送では教えてもらえません。本人が行くしかないんですね。
つまり限られた日程に、2回行くことになります。
保健所が向いている人
・調べたいのがHIVと梅毒である
・平日の日中、または特定の土日に動ける
・2週間後にもう一度行ける
・費用をとにかくかけたくない
この4つが揃うなら、迷わず保健所へ行ってください。無料なので。
お住まいの地域の実施状況は、厚生労働省の性感染症検査・相談マップで調べられます。
病院|症状があれば保険で2,000円台、なければ自費
病院の料金は、症状があるかないかで倍以上変わります。
ここを知らずに行くと、会計で驚くことになります。
症状があるとき|保険適用(3割負担)
排尿時の痛み、おりものの異常、発疹など、症状があれば保険が使えます。
都内クリニックが公表している自己負担額の目安です。
項目 | 検査のみ | 検査+治療 |
|---|---|---|
クラミジア | 約2,000円 | 約2,500〜3,000円 |
淋菌 | 約2,000円 | 約2,500〜3,000円 |
梅毒 | 約2,000円 | 約3,000〜4,000円 |
性器ヘルペス | 約1,000〜2,500円 | 約2,000〜3,000円 |
症状があるなら、これがいちばん合理的です。
安いうえに、陽性ならそのまま薬を出してもらえます。検査と治療が1回で終わるんですね。
CHECK
症状がある方は、キットを買う前に病院へ行ってください。
郵送キットは結果が出るまでに数日かかりますし、陽性だったら結局病院に行くことになります。時間もお金も余計にかかります。
症状がないとき|自費(全額負担)
問題はこちらです。
保険診療は「症状がある人」が対象と国が定めているので、心当たりがあるだけでは保険が使えません。
実際のクリニックの自費価格を見てみます。
クリニック | 内容 | 価格(税込) |
|---|---|---|
千葉駅前泌尿器科 | 淋菌・クラミジア 2項目 | 5,980円 |
千葉駅前泌尿器科 | 血液チェック | 8,980円 |
千葉駅前泌尿器科 | スタンダード 7項目 | 19,800円 |
千葉駅前泌尿器科 | フル 10項目 | 26,800円 |
名古屋栄のクリニック | ベーシック 2項目 | 7,700円 |
名古屋栄のクリニック | トータル 4項目 | 14,300円 |
名古屋栄のクリニック | フル 7項目 | 19,800円 |
カラダ内科 | 尿道・性器・咽頭ベーシック 8項目 | 27,500円 |
予防会 横浜 | まとめて安心検査セット 9項目 | 27,000円 |
予防会 横浜 | 同 plus(咽頭マイコ等を追加) | 33,000円 |
カラダ内科 | 性病フルセット 11項目 | 55,000円 |
クリニックによっては、これに初診料や診察料が別途かかります。
症状がない状態で7項目前後なら2万円前後。
そしてのどや肝炎まで含めて一通り調べると、27,000〜33,000円というのが相場です。
フルセットになると5万円を超えるクリニックもあります。
「心当たりがあるから一通り調べたい」という人ほど、自費で高額になります。
ここが、病院とキットでいちばん差が開くところです。
検査キット|3,430円から。項目を自分で決める
郵送の検査キットは、調べる項目を自分で選べるのが特徴です。
1項目だけなら数千円、フルセットなら2万円台と、幅があります。
会社 | いちばん安いもの | いちばん高いもの |
|---|---|---|
STD研究所 | 3,430円(梅毒) | 22,825円(男性10項目) |
GME | 3,430円(梅毒・B型肝炎) | 23,130円(女性12項目) |
ふじメディカル | 5,500円(のど2項目) | 16,500円(9項目+のど) |
ここで大事なのは、項目数で比べないことです。
調べる必要のない項目が10個入った2万円のセットより、必要な4項目が入った1万円のセットのほうが良い買い物です。
選び方は性病検査キットを買うときに見るべき5つの項目にまとめています。
【実額比較】同じ項目を調べたら、いくら違うのか
ここが本題です。
調べたい内容ごとに、3ルートの金額を並べました。
ケース1:クラミジア・淋菌だけ調べたい
ルート | 費用 | 注意点 |
|---|---|---|
保健所 | 0円 | 実施している自治体に限る。日程も限定 |
病院(症状あり・保険) | 約2,000〜3,000円 | そのまま治療できる |
病院(症状なし・自費) | 5,980〜7,700円 | 診察料が別途かかることも |
検査キット | 5,490〜6,580円 | GME 5,490円/STD研究所 6,430円 |
症状があるなら病院、なければ保健所かキット。金額はキットと自費の病院でほぼ変わりません。
ケース2:HIV・梅毒を調べたい
ルート | 費用 | 注意点 |
|---|---|---|
保健所 | 0円 | 全国の保健所で実施。即日のところもある |
病院(自費) | 8,980円〜 | HIVの高精度検査は13,200円という例も |
検査キット | 5,490〜8,950円 | GME血液2種5,490円/STD研究所タイプO 8,950円 |
この2つだけなら、保健所が圧倒的です。
全国どこの保健所でもやっていますし、無料で匿名。ここでお金を使う理由はありません。
日程が合わない、どうしても今すぐ知りたい、という場合だけキットを検討してください。
ケース3:まとめて6〜7項目を調べたい
ルート | 費用 | 注意点 |
|---|---|---|
保健所 | ― | この項目数は対応していません |
病院(自費) | 19,800〜33,000円 | 7項目で19,800円。のど・肝炎まで含む9〜10項目で27,000〜33,000円 |
検査キット | 9,600〜16,775円 | GME6項目9,600円/STD研究所タイプR 16,775円 |
ここはキットの独壇場です。
病院の半額前後で済みますし、保健所ではそもそも対応していません。
風俗の利用や、不特定の相手との行為に心当たりがある方は、たいていこのケースに当てはまります。
「家族にバレる」のはどれか
費用の次に多い心配が、これだと思います。
ここは誤解が広がっているので、正確に書きます。
保険証を使うと、何が家族に届くのか
保険を使うと、加入している健康保険から医療費通知が送られてきます。
ここに載るのは、原則として「医療機関の名前」と「金額」と「受診日」だけです。
「クラミジア検査」といった診療内容までは書かれません。
「保険証を使うと病名がバレる」は、正確ではないんですね。
ただし、病院名は載ります。
「〇〇性病クリニック」のような名前のところにかかると、そこから察せられる可能性はあります。
気になる方は、内科や泌尿器科など複数の診療科を持つ病院を選ぶと、それだけで分かりにくくなります。
3ルートの匿名性
ルート | 家族に知られる可能性 |
|---|---|
保健所 | ほぼゼロ。名前を名乗らず、結果は口頭のみ |
病院(保険) | 医療費通知に病院名と金額が載る |
病院(自費) | 保険を使わないので通知は届かない |
検査キット | ほぼゼロ。ただし荷物の受け取り方に注意 |
検査キットで気をつけるのは、キットが自宅に届くときです。
郵便局留めや宅配便の営業所止めにすれば、家に届きません。
くわしい手順は家族にバレずに性病検査を行うことはできるのか?にまとめました。
状況別・どれを選べばいいか
症状がある(痛み・膿・おりものの異常・発疹)
→ 病院。保険が使えて2,000円台、その場で治療まで終わります。迷う必要はありません。
調べたいのはHIVと梅毒だけ
→ 保健所。無料・匿名。日程さえ合えばこれ以上の選択肢はありません。
心当たりはあるが症状はない/複数項目を調べたい
→ 検査キット。病院の自費の半額前後で、保健所では対応していない項目まで調べられます。
とにかく今すぐ動きたい
→ 検査キット。深夜でも注文でき、翌日には届きます。
家族に絶対に知られたくない
→ 保健所か検査キット。キットは郵便局留めにしてください。
ちなみに、保健所とキットの併用という手もあります。
HIVと梅毒は保健所で無料で受けて、クラミジア・淋菌・のどはキットで調べる。
これがいちばん安上がりです。日程が合うなら、素直におすすめします。
よくある質問
Q. 保健所の検査は本当に無料ですか?
無料です。HIV検査は全国の保健所で無料・匿名で実施されています。
梅毒も多くの保健所で同時に受けられます。
Q. 症状がないのに「症状がある」と言えば保険は使えますか?
やめてください。
虚偽の申告は不正請求にあたりますし、そもそも診察で症状がないことは分かります。
自費でも、キットを使えば同じくらいの金額で済みます。
Q. 検査キットの結果は病院で通用しますか?
陽性の結果を持って受診すれば、そのまま保険で治療を始められることが多いです。
ただし病院の方針によっては再検査になります。事前に電話で確認しておくと確実です。
Q. いちばん安く全部調べる方法は?
HIV・梅毒を保健所で受けて、残りをキットで調べる方法です。
ただし保健所の日程に合わせる必要があるので、手間を惜しまない人向けです。
Q. 検査キットに追加料金はかかりますか?
各社とも送料込みの価格です(STD研究所は宅配便550円、メール便は無料)。
ただしGMEの「ローコストパッケージ」は、採り直し用のキットが有料になります。
まとめ
もう一度、結論だけ書きます。
・症状があるなら病院。保険で2,000円台、そのまま治療できます
・HIVと梅毒だけなら保健所。無料・匿名で、これに勝てるものはありません
・それ以外を含めて調べるなら検査キット。病院の自費の半額前後です
・保険証を使っても、医療費通知に病名は載りません(病院名と金額だけ)
お金の話をしてきましたが、いちばん高くつくのは「調べないまま放っておくこと」です。
クラミジアを放置して不妊につながれば、治療費はこの比ではありません。
数千円で先が見えるなら、安いほうだと思います。
※キャッシュレスで5%還元
価格を抑えたい方は、こちらもどうぞ。
※GME医学検査研究所
- 精度が高くておすすめの性病検査キット5選(トップページ)
- おすすめ5社の比較表を見る
- 性病検査はいつから受けられる?潜伏期間と検査可能時期の一覧
- 咽頭クラミジア・咽頭淋病の検査キット3社を価格比較
- 家族にバレずに性病検査を行うことはできるのか?
- 【評判や信頼性】STD研究所の全19タイプ価格とデメリット
参考サイト
※費用は2026年8月31日時点で、自治体・クリニック・各社の公式サイトを確認したものです。保健所の実施内容は自治体によって異なりますので、お住まいの地域の情報を必ずご確認ください。
※クリニックの自費価格は、実際に料金表を公開している医療機関の例です。金額は変更されることがあります。
※本ページは医療行為の代わりになるものではありません。症状のある方、陽性の結果が出た方は必ず医療機関を受診してください。
精度が高く、早く結果がわかるキットのランキングを見てみる >
※当サイト売れ筋順



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