Googleは301リダイレクトをどう見ているのか、またどの程度の期間で移管完了とみなされるのか

制作会社や代理店のマーケティングバックアップサポートをしている、メディコム株式会社です。

以前、2種類のリダイレクトの使い分けに関する解説をさせていただきました。

302リダイレクトと301リダイレクトはどう使い分けるべき? 判断するポイントをまとめました

今回は別の観点から。

主に301リダイレクトに関してですが、どの程度リダイレクトを残しておけばよいのか、これは経験をある程度積んだ人であっても悩むポイントです。

そこで今回はYouTubeおよびTwitter上でのJohn Mullerの発言から、この問題を探っていきましょう。

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そもそもの301リダイレクトの扱い

GoogleのJohn MullerがYouTubeの「AskGoogleWebmasters」でこのように発言しています。

つまり、リダイレクトはあくまで正規化する上で多数ある要素の中の1つであり、リダイレクトしたからといって必ずしも新しいURLを認識してもらえるわけではないということです。

ではリダイレクト以外にすべきことは何なのか。 これに関しても答えています。

  • サイト内リンク
  • サイトマップXMLファイル
  • その他外部リンクなど、言及されている箇所

上記を直すことで、クローラーが判断する要素のいくつかを満たせるようです。

なお、リダイレクト設定後はサーチコンソールのURL検査で問題なく設定できているか確認することも推奨しています。

動画はこちらから

このような扱いのリダイレクトですが、どの程度の期間残す必要があるのでしょうか。

リダイレクトは1年以上残す必要がある!?

twitter上での質問に対してこのように発言しています。

訳すと、以下のような意味です。

私はいつも少なくとも1年以上はリダイレクトをしたままの状態にしておく。 そうすることで確実に数回(クローリングなどの)処理が行われます。

実際には1年ではなく複数年、リダイレクトをしたままにしておきます。

また、YouTubeをアップしたツイートに対するリプライとしてこのように発言しています。

訳すとこの様な意味です。

ドメインの所有権を手放してしまうと、リダイレクトを始め何もできなくなってしまう。

ドメイン間の移転中であっても長期間ドメインを保持するように推奨している理由の1つだ。

この2点から分かるように、John Mullerは移転前のドメインであっても保持し続けて、リダイレクトを書けたままにしておくことを推奨しています。

まとめ:自社のブランド毀損回避のためにもドメインは捨てないように

以上、301リダイレクトの扱いに関する内容を紹介しました。

たびたびニュースになるように、過去政府関係や学校が運営していたドメインがアフィリエイトサイトに再利用されると言ったことがよくあります。

これはドメインを破棄したが、他のサイトからの外部リンクはそのドメインに向いている状態のままだから起きる問題です。

もしサービスや会社のドメインを変更する際は、自社サービス内のリンクを変えるだけでなく、外部リンクも変更してもらうように意識するのが大切です。

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プロフィール

木村 正晴
木村 正晴代表取締役社長
2009年からSEO業界に参入し、2012年からは自身でアフィリエイトメディアの運用を開始。今日に至るまで、不動産・葬儀・印刷業など様々な分野のウェブサイトコンサルティングを担当。
現在は放置山林問題解決に向け”YAMAKAS”というサービスを開始。
https://yamakas.jp/
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