「よくある質問」の構造化データを検索結果に表示させるための実装方法とガイドライン

制作会社や代理店のマーケティングバックアップサポートをしている、メディコム株式会社です。

今回は最近見かけることが多くなった「よくある質問」の構造化データに関するまとめです。

自身のサイトの検索結果に対する面積を広げる施策にもなりますので、ぜひ活用してみてください。

個別相談

「よくある質問」の構造化データとは

「よくある質問」の構造化データは、検索結果にこのように表示されます。

よくある質問の構造化データ

こちらはページ内にあるこの部分に構造化データを当てはめているために表示されています。

よくある質問の構造化データ2

こちらの構造化データの書き方は下記のとおりです。 JSON-LDで書くのが推奨されています。

基本的には ”Question”箇所の”name”と、”Answer”箇所の”text”を書き換えるだけです。

2つ以上の質問がある場合は、} の後ろに , をつけて、”@type”: “Question”, の箇所から繰り返してください。

<html>
  <head>
    <title>Example Site - Frequently Asked Questions(FAQ)</title>
    <script type="application/ld+json">
    {
      "@context": "https://schema.org",
      "@type": "FAQPage",
      "mainEntity": [{
        "@type": "Question",
        "name": "What is the return policy?",
        "acceptedAnswer": {
          "@type": "Answer",
          "text": "Most unopened items in new condition and returned within <strong>90 days</strong> will receive a refund or exchange. Some items have a modified return policy noted on the receipt or packing slip. Items that are opened or damaged or do not have a receipt may be denied a refund or exchange. Items purchased online or in-store may be returned to any store.<br /><p>Online purchases may be returned via a major parcel carrier. <a href=http://example.com/returns> Click here </a> to initiate a return.</p>"
        }
      }
    </script>
  </head>
  <body>
  </body>
</html>

構造化データを入れる上での注意点

「よくある質問」の構造化データを入れる際にも、ガイドラインがあります。

これに沿っていないと検索結果に表示されない(されても短期間で消える)ので、遵守しましょう。

構造化データを使用すべき時

  • ユーザーが別の回答を回答できない形で、サイトオーナーが用意したよくある質問ページ
  • ユーザーが別の回答を回答できない形で、リスト化されたよくある質問が掲載された製品サポートページ

構造化データを使用すべきでない時

  • 単一の質問に対してユーザーが回答できるフォーラムページ
  • 単一の質問に対してユーザーが回答できる製品サポートページ
  • ユーザーが複数の質問や回答を投稿できる、製品ページ

つまり、サイトオーナーが管理できない形の質問と回答に対しては、構造化データを使用してはいけないということです。

その他のガイドライン

  • 広告目的で「よくある質問」の構造化データを使用してはいけない
  • ↓こういうことですね

  • 構造化データ内には、質問とそれに対する回答が全文記載されており、なおかつページ内にそれが記載されていること
  • 右記のようなコンテンツが入っている場合は、構造化データは検索結果に表示されない:不敬な内容、露骨に性的な内容、暴力的な内容、危険な行為や違法行為の増長、嫌がらせの言葉
  • 「よくある質問」の構造化データは、ソース上でユーザーが確認できる形にしないといけない
  • 同じ質問が繰り返し複数のページで掲載されている場合は、サイト内の1箇所だけマークアップすれば良い

以上です。

最後の同じ質問の複数ページ掲載ですが、ホテルなど同一施設が複数地域にあるページだとよく見かけるものですね。

その場合は1ページだけ構造化データを適用すれば問題ありません。

作ったコードをテストする方法

テストに関しては、他の構造化データと同じようにこちらでテストできます。

https://search.google.com/test/rich-results

コードを直接貼り付けることもできるので、本番前でもテスト可能です。

まとめ

以上、よくある質問の構造化データを導入するやり方と、その際の注意点でした。

今後日本でも海外のように検索の差し込みがどんどんと増えてくるでしょう(既にその傾向はありますが)

その時に乗り遅れないよう、今のうちから対応しておきましょう。

個別相談

参考:https://developers.google.com/search/docs/data-types/faqpage?hl=en#content-guidelines

プロフィール

木村 正晴
木村 正晴代表取締役社長
2009年からSEO業界に参入し、2012年からは自身でアフィリエイトメディアの運用を開始。今日に至るまで、不動産・葬儀・印刷業など様々な分野のウェブサイトコンサルティングを担当。
現在は放置山林問題解決に向け”YAMAKAS”というサービスを開始。
https://yamakas.jp/
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