サーチコンソールに追加された「ウェブに関する主な指標」を解説【”Core Web Vital”の評価を見れます】

ウェブに関する主な指標

マーケティングとアウトソーシング支援で企業の売上拡大をサポートするメディコム株式会社です。

2020/05/29 の朝、将来的にGoogleのランキング要素として評価される項目が増えることが発表されました。

Official Google Webmaster Central Blog:Evaluating page experience for a better web

2020/11/11追記:2021年5月よりランキング要素に盛り込まれることになりました。
https://webmasters.googleblog.com/2020/11/timing-for-page-experience.html

加えて、サーチコンソール上でもこの項目をチェックできる機能が追加されていました。

今回はサーチコンソール側から、どういった点が評価されるようになるのか見ていきましょう。


サーチコンソールに増えたのは「ウェブに関する主な指標」の項目

新しく項目が追加されたのは「拡張」の中にある「ウェブに関する主な指標」です。

元々ここにはページスピードに関する項目があったので、機能が拡張されたイメージですね。

ウェブに関する主な指標

モバイルとPCでそれぞれ表示されています。

「レポートを開く」を押すと、それぞれモバイルとPCの詳細を見れます。

「不良」「改善が必要」「良好」に分かれており、良好以外は何かしらの修正が必要となります。

「ウェブに関する主な指標」では何が評価されているのか

「ウェブに関する主な指標」では、Googleが新しく評価する項目である「Core Web Vital」が評価軸となっています。

  • モバイルフレンドリー
  • セーフブラウジング
  • HTTPSセキュリティ

今までも評価軸であった上記の項目に加え、新たに評価されるのが以下の項目です。

  • LCP(Largest Contentful Paint): ユーザーが URL をリクエストしてから、ビューポートに表示される最大のコンテンツ要素がレンダリングされるまでの時間。URL が実際に読み込まれていることが読み手にわかるという点で、この指標は重要です。
  • FID(初回入力遅延): ユーザーが最初にページを操作したとき(リンクのクリックやボタンのタップなど)から、ブラウザがその操作に応答するまでの時間です。この指標は、ページが操作可能になるタイミングを示すものであり、ユーザーがなんらかの操作を行う必要があるページでは重要です。
  • CLS(Cumulative Layout Shift): 読み込みフェーズにおけるページ レイアウトの移動量を示します。この指標が重要なのは、ユーザーが操作しようとしたときにページ要素が移動すると、ユーザー エクスペリエンスが低下するためです。

上記の項目が下記の数値を超えると「不良」や「改善が必要」になります。

良好 改善が必要 不良
LCP 2.5 秒未満 4 秒以下 4 秒を超える
FID 100 ミリ秒未満 300 ミリ秒以下 300 ミリ秒を超える
CLS 0.1 未満 0.25 以下 0.25 を超える

※CLSの評価スコアの範囲は 0~1 で、0 は移動なし、1 は移動量が最大であることを意味します。

ソース:https://support.google.com/webmasters/answer/9205520

つまりモバイルであればこちらを満たせば良好となります。

  1. 2.5秒未満で画面全体にページが表示
  2. ユーザーが操作した際に100ミリ秒未満でレスポンスがある
  3. ユーザーが操作しようとした際に、ページ要素が移動しなかった

先程の画面で「良好 良好URL 該当なし 23」と書かれた箇所を押せば、さらに詳細を見れます。

ウェブに関する主な指標 詳細

ここに「例」で出ているURLは評価が同じURLグループの1つです。

画面に出ているURLをクリックすることで、該当するURLの一覧と評価数値が出てきます。


想定される質問に回答します。

ではここからは、想定される質問に回答しようと思います。

これ以外に質問があれば、Facebookやチャットワークなどでご質問ください。

新しい評価はいつから導入されるのか

ちなみにこの新しいランキングシグナルはまだ開発の初期段階にあるそうです。

なので少なくとも来年までは導入される予定はありません。

加えて導入の6ヶ月前にはアナウンスがあるとのこと。

時間はまだまだあるので、サーチコンソールの数値を参考に改善していきましょう。

何も変更していないのにサイトのステータスが変わった

こちらはヘルプページに回答がありました。

サイトに変更を加えていないにもかかわらず、多くのページでステータスが大きく変化した場合は、もともと多くのページがステータスの境界近くにあり、なんらかのサイトワイドのイベントをきっかけにその境界を超えた可能性があります。

つまりまだギリギリのラインにいるということ。 改善できるのであれば、より改善していきましょう。

変更してからどのくらいで評価されるのか

こちらもヘルプページに書かれています。

改善を施して[トラッキングを開始]ボタンを押すと、4週間(28日間)のモニタリングが開始されます。

その間のデータを持って、改善されたかどうかが判断されます。

この数値だけ改善すれば順位が上がるのか

上がらない可能性が高いと思われます。

あくまで今回の指標は「他の項目で全く同じ評価だったサイトを差別化する」ためにあるような項目です。

なのでこの項目だけ改善すれば順位が向上すると行ったたぐいのものではありません。

まとめ

以上、サーチコンソールに追加された「ウェブに関する主な指標」の解説でした。

新たな項目が追加されたといっても、ウェブマスターがやるべきことは変わりません。

サイトに来てくれるユーザーがどんな環境でも見やすく、満足できるサイトを作っていきましょう。

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プロフィール

木村 正晴
木村 正晴代表取締役社長
2009年からSEO業界に参入し、2012年からは自身でアフィリエイトメディアの運用を開始。今日に至るまで、不動産・葬儀・印刷業など様々な分野のウェブサイトコンサルティングを担当。
現在は放置山林問題解決に向け”YAMAKAS”というサービスを開始。
https://yamakas.jp/
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