精液がゼリーっぽい。これってもしかして性病??
多少の個人差はあるものの、通常、射精直後の精液はドロドロしています。
「最近、いつもよりネバネバしているな」「ゼリーみたいな感触がする」と違和感を覚えたら、性病を疑いましょう。
性病にかかったら、ほとんどの場合は放置しても治りません。
原因菌によっては一時的に症状が治まるものの、体内で徐々に進行して深刻化することもあります。
この記事では、精液がいつもよりネバネバしている、ゼリーっぽい感触がすると感じた場合、どのような原因があるのか解説します。
一般的な精液の状態
通常、射精直後の精液は少し粘っこい、ドロドロとした感触です。
時間の経過とともに徐々に変化していき、30分程度経つと、サラサラとした感触に変わる「液化」が起こります。
精液の感触がドロドロからサラサラに変わる理由は、射精直後は高い粘度で女性の体内からこぼれにくくするためと考えられています。
徐々に液化していき、女性の体内で精子が運動しやすくなるように助けます。
精液がゼリーっぽい原因とは
通常、精液は少し粘っこい〜サラサラしていることが多いです。
射精する間隔が短いとサラサラしている精液が出やすく、間を空けることで粘っこい精液が出やすくなります。
しかし精液がゼリー状にまでなることはほとんどありません。その場合、精液に異常が起こっている可能性があります。
精液に異常が起きる原因は、以下のものが考えられます。
体調の変化
ゼリー状の精液が出る理由の多くは体調の変化によるものが多いです。
射精の間隔で精液の状態が変わるように、体調の変化でも精液の性質は変化します。
体調が悪くなったりすると精液が濃くなったりする例もありますが、一時的なものですから、心配する必要はありません。
体調が改善すると、精液の性状もよくなることが殆どです。
ただしゼリー状の精液がずっと出ていたり、射精や排尿時に痛みを生じたりするならば注意が必要です。
性病に感染している可能性があります。
前立腺の異常
前立腺は精液に含まれている成分を作る場所です。
精液に関係するため、前立腺は男性にしかありません。
精液は独特な匂いがしますが、その匂いの成分は前立腺で作られる物質です。
前立腺は精液の3割を占めるため、前立腺に異常が生じると精液がゼリー状になることがあります。
前立腺が異常で精液がおかしくなる病気としては、前立腺炎があります。
前立腺に炎症が起きると前立腺炎と診断されます。
前立腺炎が生じる原因の多くは性病などの感染です。
前立腺炎が起きると膿が精液に混じるため、精液の粘度が高くなりやすいです。
ゼリー状の精液になったり、黄色い精液が出やすくなったりします。
性病に感染している
精液がゼリー状になる原因は、性病の感染によるものかもしれません。
排尿時や射精時に痛みを感じたり、アソコがムズムズしたりする感覚が取れない時は性病の可能性が高いです。
淋病・クラミジアに感染している
精液がゼリー状になる性病は、淋病とクラミジアの可能性が高いです。
この2つは性病の中でも感染者が多く、尿道に炎症をきたして、射精時に膿を排出することがあります。
淋病・クラミジアの症状とは
淋病とクラミジアに感染すると精液がゼリー状となることがあります。
それ以外の淋病とクラミジアの症状は何でしょうか。
淋病に罹る原因とその症状
淋病は淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という菌が原因で発症します。
日本ではクラミジアに次いで感染する方が多い感染症です。
男性に発症する例が多いとされていますが、女性よりも男性の方に自覚症状が強いため、発症に気づきやすいのが一因とされています。
自覚症状がないだけで、女性にも感染することがあります。
淋病に感染する原因のほとんどが性交渉によるものです。
粘膜感染をするので、コンドームをつけないセックスで感染するリスクが高まります。
普通のセックスだけでなく、オーラルセックスやアナルセックスなどのプレイでも感染することがあります。
これらのセックスはコンドームをつけずに行うことが多く、淋病の感染源となりやすいです。
男性が淋病に感染すると、2〜10日で症状が出てきます。
尿道炎になることがほとんどで、排尿時痛や陰部の不快感などで病院に訪れる人が多いです。
尿道炎になると尿道に膿が出てきやすくなります。
尿や精液が排出される際に膿も出て行くので、膿尿やゼリー状の精液になることがあります。
オーラルセックスやアナルセックスをすると喉やアナルに感染することがあります。
その場合、咽頭炎や直腸炎になることがあるので注意してください。
クラミジアに罹る原因とその症状
クラミジアはchlamydia trachomatisという菌によって生じる性病です。
性病の中で感染者数が一番多いとされています。
女性に多く、症状に気づきにくいのでパートナーに感染させやすいです。
クラミジアに感染する原因のほとんどは性交渉です。
粘膜接触で感染するので、セックスで感染しやすく、コンドームをつけない場合感染リスクが高くなります。
淋病と同じく、オーラルセックスやアナルセックスで感染することがあり、咽頭炎や直腸炎を生じる可能性があります。
クラミジアは感染して2〜3週間後に発症します。
男性がクラミジアに感染すると尿道炎をきたします。排尿時痛や陰部の不快感を呈することが多いです。
尿道炎では尿道に膿が出てくることが多く、膿尿やゼリー状の精液などが出てくることがあります。
クラミジアと淋病の症状は良く似ています。
ただしクラミジアの症状は非常に弱く、感染していることに気づかないこともあります。
淋病は排尿時痛などの症状が強く、我慢できずにほとんどの人が病院を受診します。
両者は自覚症状の強さという点で異なるので、ある程度鑑別することができます。
しかし正確なことは検査をしてみないとわかりません。
少しでも早く治すためにも、検査を行いましょう。
ゼリー化以外の精液に起こる異常
精液の色や感触は、男性の健康状態によって変化します。
ゼリーっぽい感触になるケースのほかにも、精液に下記の異常が現れることもあります。
- 精液が変色している
- 透明な精液が出てくる
それぞれ詳しく解説します。
精液が変色している
体質的に、精液がもともと黄色がかっている方がいます。
もともと精液に含まれる成分には黄色っぽい精嚢分泌液も含まれているため、普段から似たような色で性器に違和感がない場合は、気にする必要はないでしょう。
普段は白い精液が、ある日突然、異なる色に変化した場合は、なんらかの異常が生じている可能性があります。
精液は食生活や健康状態によって、主に下記の色に変化します。
- 黄色
- 濃い黄色(オレンジ)
- 緑
- ピンク
- 赤色
- 茶色
- 黒色
一時的にうっすらと黄色が混じっている程度なら、尿道に残っていた尿が精液に混入している可能性が考えられます。
2回目以降の射精や何日も黄色っぽかったり、上記のような色に変化したりしている場合は、病気にかかっているかもしれません。
たとえば黄色やオレンジ、ピンク、赤、茶色などは、尿道や前立腺、精嚢などの異常がある場合に出る色です。
ピンクや赤、茶色は前立腺などからの出血による着色が主です。
黒色は重金属の含まれる水や食物を口にしたとき、多く蓄積されて精液の色に出ることがあります。
上記の色、ほとんどに共通して考えられる可能性が、性病(性感染症)への感染です。
性病で尿道や前立腺などに炎症が現れると、膿が出て黄色やオレンジなど普段とは異なる色の精液が出る場合があります。
普段とは異なる色の精液が何度も出ている場合は、早急に性病検査や治療を受けることが大切です。
精液の色ごとに考えられる病気や原因については、下記の記事で詳しく解説しています。
透明な精液が出てくる
精液の大半は、前立腺液と黄色っぽい精嚢分泌液で構成されています。
通常、前立腺液と精嚢分泌液が混じり、精子が含まれていることで精液は白っぽくなります。
透明な精液が出てくる主な理由は、精子の含有量が少ないことです。
健康上の理由などで精子が作られる量が少ない場合もありますが、一時的に透明になっている場合は心配する必要はありません。
射精する頻度が多い場合は、一時的にサラサラとした透明度の高い精液が出ます。
1回射精すると、男性の体内で精子の数が十分な量に増えるまで約2日、元の数に戻るまで約3~4日の時間が必要です。
短い間隔で射精を繰り返すと、精子を作るスピードが間に合わず、一時的に透明でサラサラとした精液ばかりが出るようになります。
数日の禁欲生活で射精を我慢すれば、精液は通常どおりの色や感触に戻ります。
不安な時は性病検査を
精液は、体質や健康状態によってゼリーっぽくなったり、色や透明度が変わったりします。
一部の症状は健康問題に影響はないものの、ほとんどのケースがなんらかのトラブルに起因しています。
中でも、性病による症状で精液に異常が出ている場合は、早急な対処が必要です。
「ここ最近、精液の状態がおかしい」「いつもより粘っこい」「ゼリーみたいなものが多く混ざっている」など、異変を感じたら、早めに専門的な検査や治療を受けましょう。
原因が性病にあった場合、治療を始める時期が早ければ早いほど重症化を防げることもあります。
精液の異常が性病由来のものなのか調べる方法として、病院や保健所での性病検査があげられます。
保健所は一部の検査項目しか対応していないところが多いため、多くの菌やウイルスを調べたい方は、病院での検査を検討しましょう。
病院での性病検査は、男性・女性専門のクリニックや、泌尿器科、産婦人科、性病科などで受けられます。
病院に通っているところを知り合いに見られたくない方や、忙しくて受付時間に間に合わない方は、郵送による性病検査キットもおすすめです。
郵送の性病検査キットとは
郵送でできる性病検査キットとは、自分で検体を採取して検査機関に送る方法のことです。
通販で性病検査キットを購入して、自宅やホテルで検体を採取してポストに投函するだけで、後日検査の結果が分かります。
郵送の性病検査キットを利用するメリットは、下記のとおりです。
- 誰にも知られずに性病検査できる
- 病院に行く手間がかからない
- 一度に複数の項目を検査できる
- 匿名で性病検査を受けられる
- 検査結果がすぐに分かる
検体採取は、指先に傷をつけて少量の血液をろ紙ににじませたり、うがいした液や性器を拭った綿棒などを容器に入れたりする、簡単な作業です。
短時間でできるため、初めて体験する方でも問題なくひとりで検体採取できます。
検体をポスト投函するのみで検査結果が分かるので、誰にも知られずに検査できます。
検体採取や結果を聞くためだけに、何度も病院に行く必要がありません。
また、性病検査キットは複数の種類があり、一度に複数の項目を検査できる点も大きなメリットです。
たとえばSTDチェッカーなら、淋病とクラミジアの検査を、性器・のど両方をまとめて受けられます。
検体や検査結果はIDとパスワードで管理されるため、検査担当者にも名前を知られることはありません。
郵便局や宅配便の営業所受け取りを指定できる性病検査キットなら、家族が荷物を受け取って勝手に開けてしまうトラブルも避けられます。
検査結果の通知も早く、たとえばSTDチェッカーなら15時までの購入は当日発送、検体が検査機関に届いてから最短で翌日には検査結果が分かります。
まとめ
精液がゼリー状になる理由は、体調や体質が関係していることもあります。
必ずしも深刻な問題があるとは限らないものの、中には性病など病気が原因となっている場合もあるため、注意が必要です。
精液の異常が2回目以降の射精にも見られたり、同じ状態が何日も続く場合は、一度検査を受けてみることをおすすめします。
放置すると不妊の原因になる病気もあるため、放置はおすすめできません。
病院に行く時間がない、人に見られたくないという方は、気軽に利用できる郵送の性病検査キットから試してみてはいかがでしょうか。
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